熱帯魚・水草・昆虫 飼育データあれこれ

マイナーな熱帯魚・水草の情報を提供しています。

ポリプテルスセネガルスアルビノ         ~おすすめ 出来かねます~

体長: 最大30cm

餌: 冷凍赤虫、ミニキャット

飼育水: 広く適応 26℃程度で中性付近の淡水

価格: 500円~

 

 この魚の外見には、熱帯魚界でもトップクラスの可愛さがあると思います。 白い体、まん丸の赤い目、パタパタと小刻みに動く胸ヒレ、無警戒で無防備な動きに 手頃な価格、ビギナーが手を出しやすい特徴を数多く持っています。

 

 しかし、ちょっと待ってと言いたい。 私はこの魚が、熱帯魚ビジネスの世界で作られた 可哀そうな存在なのではないかと感じています。 何と言うか、あまりに不健康なのです。 昆虫や犬猫でも、消費者に人気の特徴を備えた個体を 固定して商品化するということは 当たり前に行われています。 しかしそれがアルビノのような 珍しい突然変異であれば、固定する過程で 近親交配などの無理が生じます。 この魚からは、そうした負の側面が特に多く見られるように思うのです。 まず目が悪い。 もしかしたら全ての個体で目が見えていない可能性もあります。 あと、餌を飲み込むのに苦労する個体が多く、これは外からは分からない奇形で 食道が細くなっていることが疑われます。 通常 肉食魚は大きな餌を丸飲みするものですから どうにも不自然なのです。  そして餌を食べた後、おなかの一部が 異常に膨らむ個体が かなりの割合でいます。 これも内蔵か体幹部の奇形でしょうか。

 

 この魚がショップに大量入荷しているのを見ると、買われていった先で あまり長生きしていないのではないかと思い、どんよりした気分になります。 もしお買い求めになる際は よく観察して、出来れば給餌を見せてもらってから決めるといいと思います。