熱帯魚・水草・昆虫 飼育データあれこれ

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ミナミヌマエビ②                ~親しみ易く 奥が深い~

体長: 最大2cm
餌: 人工飼料
飼育水: 広く適応 20℃程度で中性付近の淡水
価格: 80円~

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 アクアリウムの大きな楽しみの ひとつに繁殖があります。 こどもというのは なにせ可愛いですが、それは観賞魚甲殻類に至るまで通ずる 普遍的な感性ですね。 まあ敢えて繁殖を目的としていないのに 水槽内で自然に殖える種というのは限られますので、私の長いアクアリウム歴の中でも数回の貴重な経験ですが。 ブリチャージ、ペルマト、金魚、ザリガニ、そしてこのミナミヌマエビ。 水槽を覗いて・・・おや? ちいさな ちいさな分身を見つけた時は、何とも嬉しいものです。

 

 せっかく生まれても育たないこともあります。 ペルマト(ペルヴィカプルケール)なんかは特に気を付ける必要がある種です。 もともと親魚が稚魚を口の中で守り育てる習性のため、何かのきっかけで食べられやすいんですよね。 繁殖目的の人は、こういった種の場合、産卵時点で隔離することが多いでしょう。 

 

 繁殖を成功させるためには、いくつかのコツや小道具が必要だったりするんですが、ミナミヌマエビは割と余裕です。 ウィローモスを入れておけばよいのです。(笑)ろ過装置のない水槽なら、ただバサッと入れてOKですし、ろ過装置を使っているなら流木か何かに活着させてドボンでよいでしょう。 ウチでは例によってフォーカスのグリーンレースを使い、土管に縛ったウィローモスを入れてます。 これだけで隠れ家・足場・餌・水質など複数の問題が一気に解決し、歩留まりは非常に高くなります。

 

 ウィローモスではなくアオミドロなどの藻類を用いるという方法もありますが、これはヌマエビ繁殖用の専用水槽を別個用意できる場合のみですね。 観賞用の水槽には、如何なる生き物を飼う時も藻類厳禁です。 小さ過ぎて増減の管理ができませんので。 一度大繁殖したら除去は大変ですよ。 アオミドロは稚エビの餌にも隠れ家にもなる優れモノなんですけどね。 まあ餌は 長く使っている水槽なら、残餌や死骸・糞・苔・枯葉などの何かしらに由来する有機物が、目には見えなくても ある程度存在していますので問題ありません。 おろしたての水槽にはそれがありませんので、稚エビの餌を切らさないよう注意が必要です。