水槽を綺麗にする者たち ④

クラウンローチ
体長：　最大２０ｃｍ
餌：　人工飼料、苔
飼育水：　広く適応　２６℃程度で中性付近の淡水
価格：　５００円～

　うちには アロワナとダトニオを入れてある大型水槽があるのですが、（定番の龍虎）この水槽の掃除屋を決めかねておりました。

　大型肉食魚というのは、たくさん食べて たくさんフンをするもので、何もしないでいると水槽の底にフンが溜まってきます。　濾過がしっかり効いていれば水質が悪化するまではいきませんけど、まあ見栄えは大変悪いですよね。　大型肉食魚のフンはハイカロリーなので、これを食べてくれる生き物も いるにはいるのですが、なにせ肉食ですし、並の小動物では「おっ今日の晩御飯は活き餌か。ご主人様 景気良いね。」なんつって　パクッ！ですよ一瞬。　「ああああ やめてー違う違う！」とか言っても絶対救出は間に合いません　南無。

　そんな中、今までで一番フィットしてる掃除屋さんかなーと思うのは、大型クラウンローチ。　“大型” がポイントです。　このクラウンローチ、ショップでは体長５～8ｃｍくらいで大量入荷することが多いと思います。　飼うのは難しくないのでめったに死なないのですが、大きくするのが至難の業です。　てゆうか水槽で１５ｃｍ以上になるのかな？　見たことないぞ。　大きいのは 入荷時すでに大きかった個体がほとんどだと思います。　ショップも当然 心得ていて、７ｃｍなら５００円、１５ｃｍは９８００円みたいな値付けで、クラウンローチの大型は希少種・別物といった扱いになります。

　しかしある程度のサイズがなければ 先述の通り 餌扱いですからね、大型肉食魚水槽の掃除屋としては１２ｃｍ以上は欲しいところです。　私はラッキーでした。　「むっ？　ちょっと大きくない？」ぐらいのギリギリのサイズの個体が最後の売れ残りで９８０円！　即買いですよ。　購入後少し大きくなって、現在は１５ｃｍ弱でしょうか。　ダトニオには相性が悪いようで たまに追いかけられていますが、アロワナは完全に無害な同居人という認識で、前方にシャシャり出ても襲われることは まったくありません。　こいつがアロワナ達のフンを食べているところを見た訳ではありませんけど、少なくとも つついて細かくは してくれてるのでしょう、フンは濾過装置に吸引され 水底には何も溜まらないという訳です。　キレイキレイ。　そんなもの食べさせて申し訳ない気持ちもありますが、大変貢献度の高い魚なので、大切にしています。　愛嬌もありますしね。　こいつ専用の土管を入れてあるのですが、その中で腹を上にして だらしなく寝るという通説は本当です。（笑）