水槽を綺麗にする者たち ③

フネアマガイ

体長：　最大４ｃｍ
餌：　苔、微細な有機物
飼育水：　広く適応　２６℃程度で中性付近の淡水
価格：　５００円～

 

　水槽のメンテナンスを手伝ってくれる生き物のシリーズで、やっぱりガラス面の苔取り生体ランキングは避けて通れませんよね。　初心者はセルフィンプレコから始まって小型プレコ、石巻貝いって色んな貝を試し、オトシンとかヌマエビ・フライングフォックスと 関わりながら、いつしか相棒を見つけていくのでしょうか。

　今回テーマに挙げたフネアマガイは、中級者御用達の 言わずと知れた最強苔取り貝であります。　形は いわゆるアワビ型の貝ですな。　魚からの攻撃に対しての防御力も最強で、ひっつき力も値段も最強。　小学生の男子が好みそうな超サイキョーなチャンピオンなのです。　入荷は多くないですがまあ珍しくもなく、１匹５００円くらいでは買えますね。　大きさに ばらつきがありますが、大きいのが３００円くらいで買えたらラッキーです。　ただ今の私は、もしショップでフネアマガイが「特価１００円！」となってても買わないでしょう。　

　そう。　苔取り能力は申し分ないのですが、貝類共通のあの欠点がイヤで。　ご存じない方もおられるかも知れませんが、貝類は死ぬとひどく腐敗します。　ひどいレベルです。　バクテリアの効いた こなれた水も、巨大な濾過設備もお構いなし。　「なんか部屋が臭うなー」とか「水槽の水 臭いかも？」って思ったら、まあ水槽内のどこかでお亡くなりになっていますから、名探偵のごとく 早く発見してあげて下さい。　しかも貝って飼育下では結構すぐ死んじゃうんですよね。　唯一の例外がラムズホーンです。　ラムズホーンは逆に水を綺麗にするバクテリアを持っています。　天使だね。