熱帯魚・水草・昆虫 飼育データあれこれ

マイナーな熱帯魚・水草の情報を提供しています。

スレッドフィンパラダイス ②          ~普通に飼えて 驚く~

体長: 最大10cm
餌: 冷凍赤虫、クリルグラニュール
飼育水: 26℃程度で中性付近の淡水
価格: 10,000円~

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 この魚は、常に泳ぎ回り 常に餌を探すというライフスタイルを頑なに守っています。 野生下では どのような環境に生息しているのか 想像してしまいますが、別に暗い洞窟内の地下水脈で見つかった幻の魚 という訳でもないようです。 ただ、目をあまり使わないという性質は やはり稀な部類と言えますし、この無数に伸びたヒレをセンサーにして 外敵と餌を見つけ出すという能力は、 大変興味深いですよね。 夜行性ではないようで、むしろ昼間の方が活発に泳ぎ回っています。 となると、濃いブラックウォーターまたはマッドウォーターに生息していると考えるのが自然でしょうか。 ヒレにはそれぞれ役割があるようで、外側に大きく伸びたヒレは外敵を発見して逃げるために使っていると思われます。 そして口の下側に広がっている数本のヒレは、熊手のように 各先端がキレイに一直線に揃っていて、これで水底に触れながら泳ぎ、餌を探しています。

 

 目は あさっての方向を向いていて、ヒレセンサーの触感が 最も頼れる感覚だと言わんばかりなのですが、一応見えてはいるようですね。 目を使わない環境に適応してから それほど経っていないせいでしょうか。 退化しているという程でもありません。

 

 私は基本、熱帯魚は人工飼料で育てたい派です。(生餌・活き餌は栄養補給程度) この魚を飼うにあたって、「最悪冷凍赤虫でもいいか」と覚悟していたのですが、初めて赤虫を与えた時の食べ方を見て、人工飼料に餌付く可能性がかなり高いと感じました。 というのは、まず水底をさらって餌を探す姿から、野生下では 甲殻類や水生昆虫等を幅広く餌にする雑食性であるように見えました。 それから かなり食欲旺盛な部類です。 これは、野生下で餌が少ない環境にあるためか、常に泳ぎ回っているので 高い消費カロリーを補うためと思われます。 こちらの思惑通りと言いますか、2週間ほどでクリルグラニュールを食べてくれました。 試してませんが、今なら冷凍ブラインシュリンプもいけるでしょう。 ミニキャットを吐き出すのがちょっと腹立つ。(笑) 子供の好き嫌いに手を焼く お母さんの心境でしょうか。