熱帯魚・水草・昆虫 飼育データあれこれ

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スジブトヒラタクワガタ             ~幼き日の憧れは 意外と狂暴だった~

体長: 最大6cm

マット: 水分多め

繁殖: やや難しい

価格: 8,000円(1ペア)

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 個人的に最も好きなクワガタです。 幼い頃 図鑑でこのクワガタを見た時、そのカッコ良さに強く惹かれるとともに、生きた姿を見ることは 一生ないだろうと 子供ながらにキッパリと諦めたのを覚えています。 なにせ聞いたこともない2つの島にしかいない幻の固有種 スジブトヒラタ。 当時は、このまま人類の自然破壊が進んだら 地球は破滅だ とか、あと20年で石油は掘り尽くされて 人類は滅亡だ、などと言われておりました。 まさか大人になって、幻のクワガタが ぽちっと手に入る時代が来るとはね。 自由経済が発展すると あらゆる物が商品化されて、ヘラクレスやらネプチューンがホームセンターで安売りされるようになるのですね。 マルクスさん 知ってました?(笑) そんな ロマンを踏みにじる皮肉な結末に、たいして抗うこともせず 普通に大人買いしてしまう自分も どうかと思いますが。 まあ買わずにはいられませんでした。

 

 オオクワガタの飼育経験がある人なら、この種の特徴を少し押さえておけば 飼育も繁殖も問題ないと思います。 その特徴というのは、まずとにかく めちゃくちゃ気が荒いということ。 オオクワの場合は 同じケースにペアで飼っていれば 繁殖も自然に行われますし、様子を見ようと朽木をめくったら オスメス仲良く同じ木の下に潜んでいるという微笑ましい光景が見られますよね。 そのイメージで オスとメスを同じケースで飼おうものなら、すぐにどちらかが殺されてしまいます。 オス同士 メス同士も駄目です。 基本1頭飼い。 繁殖させたい時だけ、ペアリングに適したオスとメスを同じケースに入れ、1週間以内に また分けます。 交尾が確認できたら1日でも分けてしまいたいところです。 それくらい、ひとつのケースにペア飼育している時は ヒヤヒヤものです。 まあ今後ブリードが進んでくれば、野性味が無くなってオオクワのようになるかも知れませんけどね。 思えばオオクワもワイルドものはこんな感じなのでしょうか。

 

 あと、マットと産卵木は水分多めを好みます。 産卵数は多いとのネット情報もありますが、ウチではオオクワよりは少なかったですね。 1匹あたり15個くらいかな。 クヌギの産卵木が気に入らなかったのでしょうか。 マットにも産んでいたようです。 幼虫期間はオオクワより短いように感じました。 2年以内に羽化したと思います。 少ないデータからの考察なので ご参考までに。